| 春、桃の花は4月にいっせいに開花します。開花はじめは淡いピンクの色をしていますが、日が経つにつれ濃いピンク色へと変化します。葉っぱが出ないで花だけがびっしりと咲くので、その様はまさに桃源郷です。しかし、最近では蕾のうちに上側に着いた余分な蕾を落としてしまう「摘蕾」という作業をしてしまうため、花の数が少なくて少し寂しいです。 桃には自分の花粉で交配する品種とそうでない品種があります。自分の花粉で交配しない品種は、人工的に他の品種の花粉で受粉してあげなければなりません。この作業を「人工授粉」と言います。 人工授粉を行うには、受粉を行う品種が開花する前に違う品種の花粉を摂取しなければなりません。その為に先に咲いた花を取る「花取り」という作業をします。 |
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| 春〜初夏、花が咲き、受粉して結実した実は、摘蕾をしてもまだまだ多く、そのままでは小さな桃にしかなりません。また、桃の樹も弱ってしまいます。その為、すぐに「摘果」という作業を行います。 摘果は枝の上側や先端、元の方に着いた実をまずはじめに落とします。それから、大きくなるにつれ、傷などの付いた実や形の変なものを優先的に落とします。また、大きくなってもぶつからないよう間隔をあけるように落としていきます。桃は開花してから収穫まで期間が短いため、この摘果作業を急いで何度も行います。また、摘果作業の間に草刈りや消毒などを行います。 |
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| 初夏、梅雨が明けて夏の強い日差しになると、十分に摘果されて残った桃は、グングン大きくなり、赤く色付き始めます。色付き始めたら、着色管理を行います。まずはじめによーく色付かせるために、下からも太陽に光を当てるため反射シートという銀色のシートを樹の根本に張ります。このシートを張らないと、桃は下向きになっているため、顔が赤く色付きません。 次に葉っぱに隠れているところは赤くならずに白いままになってしまうので、じゃまな葉っぱを取り除く「葉摘み」をします。また、枝も伸びて邪魔するので、邪魔な枝を取り除きます。実が大きくなると、樹が実の重さに耐えられなくなります。その場合は支柱をして支えてやります。これらの作業を着色管理といいます。着色管理の合間に、雨が少ないときは水をまきます。 |
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| 盛夏〜晩夏、8月、9月は夏も最盛期ですが桃も最盛期です。いろんな品種の桃が次から次に収穫時期を迎えます。白鳳、あかつき、まさひめ、川中島白桃、黄金桃、ゆうぞら等々。収穫時期が遅れると、桃が熟しすぎてしまう(一般の人が言う完熟)ので、毎日休む事が出来ません。また、日中は熱いので、朝夕の涼しいときに収穫をします。 | |
| 秋〜冬、桃の収穫が終わると、桃の作業はひとまずお休みです。施肥をしたりもしますが、今度はりんごの作業が忙しくなるためです。そして、りんごの収穫が終わると、まずは桃の「剪定」が始まります。剪定とは枝を切って作業をしやすくしたり、桃の樹の勢力を整えたりする事です。剪定を行わないと、作業がしにくくなるばかりか、桃も小さいのしかできなかったり、甘くならなかったりと桃の出来に大きく影響します。すべて剪定だけの影響ではありませんが、そのくらい大事な仕事で、ある程度の技術を必要とします。 そして、剪定で切り落とされた枝を片づけたり、枝の切り口からバイ菌が入るのを防ぐため、薬を塗ったりします。あとは古くなった桃やりんごの樹を倒して、畑を整地したりも冬に行います。 |