作業の流れ:開花>花摘み>人工授粉>摘果>着色管理>収穫>剪定
| 春、4月から5月にかけて、りんごの花が咲き誇ります。りんごの花は白にうっすらとピンクがかかり、とても愛らしい花です。通常花は中心に1つと周りを取り囲むように4つの計5つの花が咲きます。まんなかの花を「中心花」と言います。 りんごは自家不親和性といって、自分の花粉では受精をしません。つまり、自然には実になりにくいのです。その為、人の手や蜂などで、他の品種の花粉を雌しべに付けてやる作業をします。これを「人工授粉」と言います。人工授粉の作業をする事によって、ほぼ確実に結実(実になる事)させる事が出来ます。 人の手によって人工授粉を行うには、違う品種の花粉が必要になります。花粉を摂取するには数日かかります。その為、受粉作業を行う前に違う品種の花を取り、その花から花粉を取り出します。この作業を「花摘み」といいます。取る花は中心花を残して周りの花(側花といいます)を取ります。中でも今にも咲きそうにふくらんだ蕾が最適です。 では、一番最初に咲く花はどうしたらよいでしょう? はじめに咲く花のために、前の年の花粉を貯蔵しておきます。しかし、この貯蔵した花粉は、ほとんど死んでしまっているため、受粉率が少ないのです。ですから、受粉作業直前に新しい花粉を取って受粉作業を行います。 |
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| 春〜晩夏、春に受粉作業をして結実した実は、そのままでは数が多すぎるのが通常です。りんごは普通5つの花が咲きます。それがすべてりんごになると、数が多いばかりでなく、大きくならずにりんごの樹も弱ってしまいます。その為、実が少し大きくなり、結実が確認されたらすぐに「摘果」という作業を行います。 摘果とはまず、一番良いりんごになるとされるまんなかの実を残して、周りの実をすべて落としてしまいます。この時点で実は梅の実くらいの大きさです。次に、それでもまだ実の数は多いので、傷が付いたり形がおかしかったりする実を落とします。それから、実が大きくなるとぶつかったりするので、適当に間隔をあけるよう間引くように落としていきます。この作業を繰り返し行います。 摘果作業の間に、草が伸びてきて作業がしにくくなったら草刈りをします。また、実が虫に食べられたり、病気で腐ったりしないように消毒をします。 |
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| 秋、たくさんの実から選ばれた実が大きく育ち、赤く色付き始めます。そうなると今度は「葉摘み」という作業になります。葉摘みは葉っぱを取ると作業ですが、りんごが赤く色付くには、太陽の光が当たらなければなりません。りんごの周りにはたくさんの葉っぱがあります。その葉っぱの陰になっていると、その部分は色が付かなく白いままの跡が残ってしまいます。少しくらい葉っぱの跡があっても味は変わりませんが(りんごにとっては葉っぱがある方がよい)、見かけが悪くなる事から全部真っ赤になるようにりんごに被っている葉っぱをすべて取り除きます。 次に、葉っぱを取り除いただけでは、まだ全体が真っ赤にはなりません。りんごを裏返してみると、なんと裏は真っ白なんです。そこで今度はりんごを裏返しにする作業「玉回し」を行います。そう、りんごをクルッと回す作業なので、玉回し。(笑) それから葉摘みを行う前に、太陽に光がまんべんなく当たるように、樹の下に反射シートを敷いたりもします。こうしてようやく全体がまっ赤に色付いたりんごになります。すべてが手作業です。ここまでに手をかけていない実はないです。 こうして、いよいよ熟した実から収穫され、選果され、荷造られ、皆様の元へと届けられます。 |
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| 冬、りんごの収穫が終わると、今度は「剪定」という作業になります。剪定とは、簡単に言えば枝切りです。樹は毎年枝を出し成長します。しかし、そのままでは枝が多くなりすぎて、作業がしにくいばかりでなく、日陰が多くなってしまい、良いりんごが出来なくなってしまいます。また、樹の勢いも悪くなってしまいます。そこで、樹の勢いを見ながら、作業がしやすいように、光が通るように、太い枝から細い枝まで切り落としたり、切りつめたりします。 これまで何十年も育ってきたりんごの樹を切るのは、なかなか度胸と技術のいる作業です。一本の枝を切るにも、翌年の事から数年先の様子まで予測しなければなりません。剪定だけで善し悪しが決まるとは言いませんが、基本は選定作業にあると思います。とても大切な仕事です。 枝を切り落としたら、その枝を片づけなければなりません。大きな枝は重いし、細かい枝は集めるのが大変です。なかなか容易な作業ではありません。家ではほとんど畑で燃やしてしまいます。いわゆる焚き火です。ただボーっと火を見てる焚き火は好きですが、この焚き火は忙しくて汗もかきます。(笑) こうして春の花の時期まで、剪定やら施肥(肥やしをやる事)やら、いろいろと細かい用事などをしていきます。 |