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福島のりんごの歴史

 福島で初めてりんごを栽培したのは、阿部又兵衛氏で同氏は明治21年に、福島のほぼ中央を流れる阿武隈川の向かい側に「倭錦」(やまとにしき)というりんごを初めて植栽したとされています。実質的に福島のりんご栽培の歴史が幕を開けるのは、明治40年に阿部勉治氏が山形から苗木を購入して植栽しました。4年後には5人の賛同者とともに果樹組合を発足させました。大正年間までは自己流の栽培技術で試行錯誤を繰り返していたようです。

 終戦後の昭和22年、既にリンゴ栽培の中心になっていた阿部健次郎氏を会長、瀬戸孝一氏を事務局長とするりんご技術研究会が発足し、以後はこの組織を中心に広く県内各地にりんご栽培が普及していきました。

 当時本県のりんごは倭錦で始まり、その後は祝(いわい)と旭(あさひ)が栽培の主流でありました。戦後はこれにスターキングが加わり、昭和30〜40年までは、この3品種の全盛が続きます。現在りんごの代表格は「ふじ」ですが、その理由はなんといってもおいしく、貯蔵性にたいへん優れているからです。ふじはまさに本県のために育成されたといっても過言ではありません。


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